マイッカ灯台美術館のこと
Maikka Majakka Museo|マイッカ灯台美術館。このブログでは、おもにフィンランドの芸術についてお届けしています。フィンランド語で美術館というと、正確には「taidemuseo」としたほうがいいのかもしれませんが、語呂をかんがえて「museo」にしました。以前受講したフィンランドセンターによるアートレクチャーを元にしています。
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トーヴェ・ヤンソンの小説『ムーミンパパ 海へ行く』の中で、一家とともに移住したムーミンママは、ムーミン谷が恋しくなり、灯台の壁に絵を描きます。灯台の中の美術館です。灯台はフィンランド語で「majakka」。まやっか、まぁいっか、まいっか、maikka !
この「maikka」は口語で「先生」、語源は「マスター|maisteri」だそうです。マイッカ・マヤッカ。世界の片隅の、忘れられた孤島にあるちいさな灯台でひっそりと美術館をひらいている灯台守のイメージです。
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フィンランドの芸術といっても、それらがまとめられている書籍や日本語のウェブサイトというのもなかなか見当たりません。そこで講義ノートといったかたちで残しておけたらいいなとおもいました。
以前、公開していた記事ではありますが、あらたに知ったことや理解できたこともたくさんあるので、加筆・修正してお届けすることにしました。まずは絵画編、そしてデザイン編、建築編、テキスタイル編、さらに特別編へと続きます。
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芸術のことなんてよくわからないけど、まいっか。ということで ──